原田ひとみさん怒った!!萌える声=良い芝居ではない。
私が好きな声優さんの事を「あんなのかわいい声だけ出してればい いんだろ」って言ってる仕事そんなにしてない人の話を聞いた事があるけど「じゃあキサマは人を悶えさせる様な声と表現力を出せるのか。飲み会で仲良くなっ たから以外で選ばれる様な芝居を出せるのか」って思ったんだぜ。と、毒など。
以前、友人たちと漫画のワンピースの朗読劇みたいなことをやったことがあります。
しかも録音つきで。
すると、『声がクリアに聞こえない。』『一人棒読みがいれば話の勢いが削がれる』『オーバーリアクションは名演技とは違う』
などなど色んなことがわかりました。
とにかく集中力がいります。
適切なトーン、声質、声量。
萌える声を出せるからといってそれで終わりではありません。
というかそれで終わりだったら世の中の声優学科が
「学費返せ」状態になります。
たとえば可愛い声を出すキャラがいても初めのうちは『普通より可愛い声』と
思われても次第に視聴者は聞き慣れて『可愛い声で当たり前』という感じになります。
そして期待値の引き上げです。いままでにない新鮮さを求められます。
だからこそメリハリのある芝居が必要になると思います。
いまも萌えアニメが山ほどありますが
かわいい声を出せてもあくまでスタート地点であると思います。
また地声とアニメ声が違うと、叫び声といった声帯に負担をかけるところで
無理が生じたりします。そこもまた声優さんの見せ場だったりするのだと思います。
声優といえば銀魂の杉田智和さん。
吹き替えやアニメに出ててもエンディングクレジット確認するまでもなく
声でわかります。
かっこいい声が特徴的です。
でもアニゲラディドゥーンなどのラジオを聞いてると若本ボイスなど声マネなどすごく上手い。
なのにアニメで声質を変えないのは一つの声には一種類の演技しかないと思います。
もし多彩な声の数だけ役柄がもらえるなら声帯模写ができる人が独占してるはずですから。
声の道を極めるならそのキャラの性格上の空気を掴んでいくものだと思います。
また演劇において重要な要素は『1声2顔3姿』だと言われます。
まあ観客席からは常にロングショットなのでメリハリを出すところが
視覚より聴覚が重要視されるところも大きいでしょう。
最近「発声と身体のレッスン~魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために~」を買って読みました。
これは俳優のために書かれた本ではあります。
しかし「発声と芝居」の基本は声優と似たところがあるでしょう。
この記事を書くのが遅れたのは読み終えるのに時間がかかったからです。
(´・ω・`)
「オペラポジション」
ファンタジーの世界でいそうな荘厳な王様みたいなキャラの声を出す時、
軟口蓋をもちあげ、鼻腔へと続く上咽頭腔を共鳴させることで発声させます。
ちなみに軟口蓋は口の中の内部のうえの部分を舌で触ると
前歯の近くは固く、途中から柔らかい部分があります。
それが軟口蓋。
そして共鳴の確かめる方法が口を閉じて「ん~」とハミングします。
そのまま鼻を触ります。意識して鼻の振動を集めます。
すると鼻が振動してむず痒くなります。
そのほか「鼻」「くちびる」「頭」「のど」「胸」など振動を集めてみましょう。
イメージとしては楽器になるつもりでやるそうです。
やってみましたけど難しいです。
演技者は「顔面」に振動を集めて発声してるそうです。
滑舌も良く腹式呼吸で顔面を共鳴・・・
それでいてキャラを掴んで、言葉のニュアンスに細心の注意を払い、感情を込めて、しかしリラックスする。
ほんとうにすごい世界です。
発声と身体のレッスン: 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために (ちくま文庫)