物語シリーズ 鬼物語 第20話『蝸牛の役割と八九寺真宵の失礼かみまみた。』感想

しのぶタイム其ノ肆

臥煙伊豆湖（がえん いずこ）の膝の上に座る斧乃木余接（おののき よつぎ）！

美少女の上に美童女、かわいいです！
陰陽師である影縫 余弦（かげぬい よづる）は別の事件で苦戦中。
だから無視されて戦力になりません。

暦から『こよみん』と呼ばれる阿良々木！
何でも知ってる予知能力みたいな知識量です。
臥煙伊豆湖が助ける交換条件として３つの条件を飲むことに。

１，

姪の旧姓・臥煙の神原 駿河（かんばる するが）を紹介すること。

意外と優しい１つめです。
しかしおばさんだということを黙って。

２，駿河といっしょに斧乃木 余接の事件を手伝うこと。
なかなか他人思いです。

３，駿河に仕事を手伝わせること。
交渉の腕の見せ所です。ギアスの力レベルのガハラさん命令なら一発です。
もしくは変態を満足させるエロ同人的サービスを！
まるで駿河を事件に巻き込みたい流れですね。
そういえば駿河編をやってない！

街に戻るとバッドエンドフラグが立つらしいです。
まるで歩く未来日記です。

狙われてるのは忍野忍ではなく八九寺真宵（はちくじ まよい）！！

そういえば襲われるのは必ず八九寺がいるときでしたね。

暗闇は怪異ではなく非存在。
「怪異の道を踏み外した怪異を狙うんだよ。」」
４００年前に忍野忍は神を演じて、自分を偽った。
怪異殺しを眷属にするという、吸血鬼としての行動証明によって
暗闇のターゲットから外れます。

「まずは、その嘘寝をやめなさい！！」
すでに成仏してなければおかしい八九寺真宵。
蝸牛の役目を捨てたハンパ者の怪異。

八九寺真宵が寝てる間は暗闇は追ってきません。
いま道に迷ってる間なら暗闇は現れません。
街に戻らない限りは・・・・

八九寺「私が消えればいいんですよ。」
タイムスリップして八九寺を生き返らせたら世界崩壊。
幽霊として存在していればみんなが暗闇に飲まれる運命。
ひどい話です(´；ω；｀)

「あとは空の上から阿良々木さんを見守っているので。」
「僕が一生道に迷ってやる！山のなかでも知らない村でも一生お前と迷い続ければいい！！」
阿良々木の手は八九寺を離しません。

そして最後の『かみまみた』。
「失礼、かみました。大好きでしたよ阿良々木さん。」

八九寺真宵が阿良々木にお別れのキス！！

かんでないです！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡
かんだのは言葉じゃなく唇です。

その後、八九寺は成仏していなくなりました。
さよならヒロイン。
後日談として阿良々木はそれを語ります。
ハッピーエンドで終わらなかった胸のモヤモヤを吐き出すための気持ちの整理です。

嘘つきを罰する仕事をする忍野 扇（おしの おうぎ）。

その仕事は暗闇のような裁判官で、その目は暗闇のようなドス黒さ。
忍野忍いわく人とは異なる『何か』みたいです。
そりゃあ事件の裏側で暗躍するような
千石 撫子の事件でも『きっかけ』を用意するようなキャラなので
ラスボスの雰囲気があります。

「さようなら八九寺真宵、お前と会えて幸せだったーーーーーーーーーーー」

まさか短篇集かと思われた物語シリーズでメインヒロインが消えるなんて。
暗闇と対決せずに物語が終わるなんて。
てっきり再びタイムトラベルして遥か未来に放り捨てるみたいな隔離処分をするのかと！
しかし八九寺真宵は愛人役と謳っていたので寂しくなります。

鬼物語１話の斧乃木ちゃんの「幽霊になって幸せかい」という質問が心に残ります。
きっと阿良々木暦がいてくれたことが答えです。
大好きな人がいて、ずっと一緒にいようと言ってくれて、最後にキスをして。
だからきっと幸せです。
最後まで迷い続けた主人公と、最後に迷わせることをやめた少女の物語でした。
天国に帰りました。
あの問答も最後なんですね。
ありゃりゃぎさん、失礼かみまみた。(・ω<)

エンドカードは江口夏美さん、モーニングの漫画家です。

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