pixivFANBOXがAIイラスト禁止!!
FANBOXのサービスコンセプトを守るために
FANBOXは、ファンからの継続的な支援によって、クリエイターの創作活動をより良いものにしていきたい、そのような思いで始まったサービスです。
クリエイターの皆さまには作品の公開に限らず、作品づくりの過程や考えなどを発信することを通して、ご自身を応援してくれるファンの皆さまとコミュニティを作っていただきたいと思っています。
しかし現在のFANBOXでは、生成AI技術により短期間で大量に作成されたコンテンツを販売することのみを目的に利用されることが多く、今後もその傾向はより強まっていくと感じています。それは本来私たちが目指していたサービスの姿とは異なり、このまま見過ごすことはできないと判断しました。
そのため、FANBOXにおいてAI生成作品の取り扱いを当面のあいだ禁止させていただくことにいたします。
それにあたって変更する利用規約・ガイドラインの発効日や、FANBOXにおけるAI生成作品の定義などについての詳細は、後日改めてお知らせいたします。
発効日以降、AI生成作品を用いた投稿への警告や非公開化、クリエイターアカウントの停止などを随時行ってまいります。
既存の投稿やクリエイターアカウントについても同様の対応となります。
pixivFANBOX公式より
pixivFANBOXはプロ・アマ問わずイラストレーターさんの支援サイトとして有名なところです。
例えば月額でお金をもらう→その代わり特別なイラストや創作の裏話などファンコミュニティで公開するなどといったシステムですね。
pixivはイラスト発表サイトとしては最王手なので思い切った決断に驚きました。
しかし、そうでもしないと収集がつかないと思われます。
数多くのAiイラストの増加
昨今、Novel AI、HolaraAI、Stable Diffusionなど優秀なAIイラスト生成サイトが誕生しています。
絵師にとっても新しいインスピレーションを得るためにも有益に思える反面、いくつかの問題点が生じてます。
まずpixivの新作品を埋め尽くす量のAIイラストです。
ものの数秒で大量生産ができるので高品質なイラストを作れます。(海外でもコンテスト受賞するレベルの絵)
・・・高品質ならニーズに応えられてるし良いことじゃん、と思われるかもしれません。
しかしAIが学習したものは、参考にしたものは、著作権のあるイラストが元だから問題になっています。
たとえば背景神絵師Aがいたとします。
数年間の試行錯誤のはてに色数を増やすために自作のテクスチャをオーバーレイで貼り付けて
虹色のグラデーションマップでさらに豊かな色で見栄え良くする技術を編み出しました。
それを売りにして生活してます、という神絵師がいるとします。
しかし神絵師のイラスト数十枚をAIに学習させると、あっという間に同じような画風のイラストが作れてしまいます。
そうなると神絵師にイラストを注文するよりAI絵師に半額以下で別バージョンを含めて作ってもらおう、という話になりかねません。
そして始まるのは価格破壊です。
絵師たちが生活するにはAI絵を自分の画風に修正して大量生産する道しかなくなる可能性があります。
アメリカではクリエイター保護のためAIで作成したコミックの絵は著作権で保護されない、とアメリカ著作権局が宣言してます。
日本ではどうなっていくのでしょうか。
AIイラスト全面禁止か、規制ありの住み分けか、対策が待たれるところです。