天久鷹央の推理カルテ Karte9『冬本敦とアデノシン三リン酸!』感想
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天使の舞い降りる夜 後編
「お母さんは天国にのぼっていきました、おしまい。」
しかし末期の白血病のまえでは有能な天久 鷹央(あめく たかお)にも太刀打ちできません!
日本人の死因ナンバーワンはラスボス級の病気です!!
「まさかこんなミスを犯すなんて・・・」
不良少年の心停止は『犯人』によるもの。
そして安全のために天久 鷹央(あめく たかお)は退院を命令します。
まさか嫌がらせを受けた白血病少年である三木健太の母が・・・・?
なんと天使を作った犯人は冬本敦(ふゆもとあつし)!ほかの不良少年2人も!!
ナースステーションから盗もうとしたのはアデノシン三リン酸!
点滴でゆっくり注入したら目眩に効果があるが、少しの間心停止を起こせる機能もあります。
危険なく急変を装えます。
しかし今回は20秒をこえる心停止のミスの原因はアデノシン三リン酸の高濃度版。
「懐中電灯と紙コップ?」
それで影絵を使って天使を作ったようです。
そのいたずらのキッカケは・・・
退院を長引かせたのは天使を見せて安らかな気持ちになれるように演出したわけです。
命が短い白血病だと知っていれば、不良少年三人は副作用の抜けた頭髪のことは言わなかったことでしょう。
「鷹央先生に会いたいって。」
医者の部分で無力になった天久鷹央にとって、残されたのはコミュ障の自分。
最期に三木健太のためにできることは・・・
「天使が、みえるよ。」
三木健太の前にいる天使は、天国の使者です。
そして最後の読み聞かせは大好きな『てんしのよる』です。
優しい天久鷹央の声に包まれながら三木健太はその短い生涯を終えます。
。゚(゚´Д`゚)゚。
「なんでケンタは8才で死なないといけなかったんだろうな・・・。」
医者は無力、それを理解したうえでの治療、避けては通れない医者になるための道です。
そして三木健太の母から小さな帽子の形見をもらいます。
さて、いつもは論理的にトリックを暴く回ですが今回は感情面がメインとなった回です。
天久鷹央の成長も描かれた神回となったでしょう。