Fate/Apocrypha 第25話 最終回『ジャンヌ・ダルクとジーク!』感想
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「Apocrypha」
「起きたか?」
膝枕されたシロウ・コトミネは死期を迎えます。
右腕を失って、己の理想を賭けて、
いま虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)もろとも朽ち果てようとしてます。
セミラミス「許してろう。」
魂の物質化だと『女帝にする』約束は守れません。
しかし安らかな顔の女帝セミラミスがキスします!!
シロウ「キミに会えてよかった。」
聖杯大戦という形で出会ってなければ幸せな最後だったのかもしれません。
ついに最終回です!
「ここは?」
ここは男の娘との愛の楽園であり大聖杯の内側です!
しかし第三魔法は止められません!!
人類は肉体と精神すら失って永遠の平穏を手に入れることに!
「その魔力はオレを・・・・」
「ライダーも人間を信じてるんだろ?」
まるでまどマギの最終回を彷彿とさせます!
神様にでもジークはなるつもりでしょうか!?
「ほんとうにいいのですか?」
「人間とは夢と同じもので織りなされている!!」
マッドサイエンティストならぬマッドな脚本家です!
シェイクスピアの執筆は死ぬまで止まりません!!
「だがしかし!主役は吾輩が演じたかったなー!!」
「レティシア見てくれよ!」
起動した大聖杯を持って影響を与えぬ場所へ!
邪竜ファフニールとなったジークは世界の裏側へ!
「負け犬の気分はどうだ?」
手厳しい諸葛孔明ことロード・エルメロイII世が再登場!
「ほんとうにありがとう。」
レティシアにお礼を言ってアストルフォ君は空へ飛び立ちます!!
この物語はサーヴァントでも魔術師の物語ではありません!
人が願いを叶えた物語です!
世界の裏側で彼女と出会います。
ジャンヌ・ダルクが想いの限りを伝えるために。
「わたしはあなたに、恋をしています。」
ようやく思いが叶います!
(´;ω;`)
さてアポクリファとはユダヤ教・キリスト教関係の文書の中で、聖書の正典に加えられなかった文書であり、
ギリシア語のαπόκρυφος『隠されたもの』に由来する言葉です。
女帝セミラミスの隠された思いや、世界の裏側に隠された大聖杯、シロウ・コトミネに隠された秘密など。
まさにアポクリファでしたね。
面白かったです。
制作がタイプムーンだけに敵を倒してハッピーエンドとはいかないのは予想してました。
敵である天草四郎もまた『もうひとつの正義』という形であり
人間のなかの善であろうとする姿勢をないがしろにする第三魔法に関して
大きな決断を迫られるラストでした。
視聴者も『あれ?精神体のほうが良くね?』という気になった方も多いと思います。
しかし若すぎる命ですがジークが聖杯大戦を通じて学んだことは多かったですね。
とくにジャック・ザ・リッパーの回で人のなかの悪を見て悩み苦しみ、
アストルフォ君とジークフリートという善によって救われた二面性があります。
勝利に導いた原動力はそこにあると思われます。
総作画監督の山田有慶さんやスタッフの皆様もお疲れ様でした。
怒涛の勢いのアクションがすごかったです!
読者のかたもありがとうございました。また次のFate作品でお会いしましょう!