終物語 第1話『鉄条径(てつじょうこみち)先生の多数決!』後半
おうぎフォーミュラ 其ノ貳
「その後、学級会はどうなったんですか?」
前回までのあらすじ。
謎の視聴覚室に閉じ込められたことをいいことに忍野扇が
後ろからおっぱいを押し付けます。
しかし阿良々木暦は狼でなく吸血鬼なので紳士です。
かつての数学カンニング容疑事件とも真摯として向きあいます。
ずっと棚上げしてきた謎を忍野扇といま解き明かす時!
勉強会で散らかった教室の後片付けをした砂浜 類瀬(すなはま るいせ)。
その手伝いをした鉄条 径(てつじょう こみち)もいっしょに。
「勉強会でやった内容と試験の問題がどれくらい重なっているか検証しましょう。」
ツインテールの老倉育(おいくら そだち)の提案です。
そこから導き出された結論・・・どれが問題であり絶望でした。
阿良々木暦が人間不信に至る絶望でした。
「挙手をお願いします。」
しかしカオスな議論を垂れ流すだけで建設的な意見はありません。
なんと老倉育が犯人を多数決で決めることに!!
全員が金田一レベルの名探偵ならともかく適当さが目立つでしょう!
なんと犯人はハウマッチこと老倉育に決まります!
そのせいで不登校で引きこもった老倉 育!
貴重なツインテールが!!
その罪悪感のせいか、その日から阿良々木暦は数学100点をとってません。
「世の中には正しいことがあって、それができるかできないかだって。」
なので歪んだ正しさが量産され、真実が作られていくその様に絶望します。
裁判長であり探偵であるハウマッチが犯人であるわけがない。
『友達はいらない、友達を作ると人間強度が下がるから。』
この閉じ込められた教室は阿良々木暦が生み出したもの?
戦場ヶ原ひたぎの目の届かぬ場所で忍野扇と閉じ込められイチャラブ生活をしたい、
ではなく犯人を見つけるための。
「あんな語り方をするはずがない。」
阿良々木暦の無意識はすでに犯人を見つけている!?
そんな取り留めもないことを話す名探偵の忍野扇!
まさか模範解答を盗んだのは・・・100点の阿良々木暦ですか!?
「わたしは読者に挑戦する!犯人は鉄条径ですね。」
だれ!?いいえ、片付けの手伝いをした人です!冒頭で書きました!
まず教室に入った時すべての席が埋まってのではなく老倉育(ハウマッチ)の席だけ
空いていた。
しかし阿良々木暦の席は空いてない。
代わりに数学の担任が座っていたから?
「だったら勉強会の内容に合わせて試験内容を作ればいい。」
お菓子の袋を片付け、机を並び直したり、黒板を消したり。
そんな片付けの最中に黒板の内容が先生の目に止まって
試験問題の一部が修正。
そして得をするのが指導力の高さを証明できる鉄条径先生!
それが動機であり犯人です!
いままで教室から出られなかったのは許可されないと出入りできない吸血鬼の習性から。
つまり忍野扇が許さなかった?
「誤解ですよ。」
なんと鉄条径先生まで多数決で老倉 育を犯人に仕立てあげました!
極悪です。
そしてハッピーエンドもなく、バッドエンドもなく、孕ませエンドで終わります。
のんきに鉄条径先生は産休という形で・・・
「おはよう阿良々木くん。うちのクラスに空席があるの気づいてた?」
おっぱいを押し付けようというのか!擦り寄ってくる羽川翼!
なんと2年の不登校だった老倉育が登校します!
さて一番の謎は、クラスメイトが難読すぎ!というツッコミはさておき。
さすが推理小説を何本も書いてる西尾維新先生ですな!
生徒たちの学級会の盲点である『先生』が犯人だったとは。
たしかに具体的な登場人物の少なさ、10分ほど表面をざっくり話しただけの話だったので
深く人間性を語る内容にされたら宙ぶらりんな感じがしますね。
多数を占める生徒でなく、一点の先生という犯人だったからこそ面白さが増したと思います。
ただお菓子が散乱するほどのグダグダな勉強会で、だれもが一丸となって黒板に注視してるとは限らないような・・・
20点もアップするとは思えないような・・・
どうなんでしょう!( ̄ー ̄)ニヤリ
終物語は1話のスペシャルが終わったばかり。
まだまだお付き合いをお願いします。
エンドカードイラストはVOFANさん!台湾のイラストレーターです。
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終物語 (上) (講談社BOX)
<物語>シリーズセカンドシーズン 忍野扇 1/8スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア
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【終物語】 第1話『おうぎフォーミュラ』 キャプ付感想
終物語 第1話『おうぎフォーミュラ』 感想(画像付)
物語シリーズ・ファイナルシーズン開幕。
転校生・忍野扇と存在しない教室に閉じ込められ。
忘れたがった暦の過去に迫る…