寄生獣 セイの格率 第23話『後藤の鎧のスキマとゴミの山!』感想
「もうウンザリだ。」
正義感でもなく後藤からの執着のしつこさもあり
棺桶に片足を突っ込んだような顔で泉新一は戦いに向かいます。
そして、そこにいたのは荒れ狂う集合体・後藤ではなく
眠った状態の、かつてない無防備な寄生生物でした!
「どこだー!出てこい!」
首切りに失敗!
あくまでシンイチの狙いは首筋です!
「上からならーーー!」
しかし刺さったナタもあり、あっさりと掴まれます!
左ストレート!そんなもの通じるはずもなく。
「この間のゴミの山!?」
田村玲子が『無敵でか弱い』と評していた後藤に殺される寸前!
ゴミの山で見つけた鉄の棒を鎧のスキマに突き刺します!
ダメージ10ぐらいでしょうか。
「なぜ硬質化のスキマがわかった!?」
「右肩先から入って左わき腹に抜ける。」
「やぁ」
キタ━(゚∀゚)━!
帰ってきたミギー!
ミギーいわく重要器官を移動する際に引きちぎったので戦えない後藤!
ねじこまれた毒はゴミ山の鉄の棒です!
後藤の怒りの正体は『この種を食い殺せ!』。
アクリル製品が燃えたシアン化水素が原因です。
皮肉にも。
「やめた。」
再生しようと健気にも生きようとする後藤たち。
ミギーも同じ身体の同居人だったので仲間殺しはしたくないようです。
「シンイチ、君は地球を美しいと思うかい?」
初めから泣きも笑いもしない『地球』なので『地球のために』という
フレーズは気に入らないミギー。
しかし泣きも笑いもする人間のために後藤がいては犠牲者が増えます!
そして涙を流す泉新一は後藤を殺すことに決めます。
「ごめんよ、君は悪くない。」
さて因縁の戦いが終わりました。
人類の天敵である寄生生物に情けをかける泉新一の涙は印象深いものでした。
ほかのアニメならやっつけたぜ!で終わるところです。
ゴミの山から見つけた鉄棒についた毒。
そんなものを当たり前のように出して環境破壊する人間には敵わないという
皮肉があったのだと思います。
後藤は不死でなくタフな生物だったということですね。
あと泉新一の服に書かれたphilo sophiaは哲学という意味のようです。
深い、哲学的でした。
母親を寄生生物に殺されたシンイチでしたが情をかけるまでに寄生生物の役割を理解していたようでしたね。
次回はいよいよ最終回です!
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