甲鉄城のカバネリ 第12話 最終回『穂積となった無名!』感想
「甲鉄城」
「俺達、人は惨めな生き物だ。」
恐れるべきは恐怖そのもの。
なにかに対する脅えが攻撃性を生みます。
てっきり天鳥 美馬(あまとり びば)の目的は金剛郭の乗っ取りかと思いましたが
無名ちゃんを黒煙りにして都市崩壊を狙ってます!
はたして無名ちゃんを治療してハッピーエンドを迎えられるのでしょうか!
いよいよ最終回です!!
荘衛「そうだ。黒血漿の効果を打ち消すことができる。」
無名ちゃんに白血漿を使えば救えますが、黒血漿で覚醒状態になった生駒は救えません。
どちらか一方が・・・
「互いを疑う心です!」
疑心暗鬼こそ最大の敵です。
毅然とした態度で四方川菖蒲(よもがわ あやめ)が戒めます!
「どうして生きてるの!?」
黒煙りのなかでは無名ちゃんが被害妄想に囚われます!
救えなかった人たちが蝶となって濁流のように押し寄せます!
「もろともに死ねー!!!」
列車で轢死心中させられる寸前に、生駒がカバネリの力で吹き飛ばします!
戦闘力のケタが違います!
無名「弱いわたしはもう戻れない。」
ようやく無名の前にたどり着きます。
その前に自分に酔ったラスボスの天鳥美馬!
天鳥美馬に貫かれても生駒は筋肉で剣をへし折ります!
「美馬ころすー!」
「見つけたか。臆病者を。」
美馬の腕が吹き飛びますがその胸にはカバネリの心臓皮膜が!!
GIFアニメ付き
「生きろ!無名!」
白血漿を無名に打ちます!
戦闘狂となった天鳥美馬が銃剣を生駒に向けます!
「私たちは弱くても生きるよ。みんなで田んぼを作ってお米を食べる明日を目指すよ。」
そして無名は穂積になります。
人間として生きることを決意します。
「取引だ。脱出路を教える代わりに俺たちを甲鉄城に乗せていけ。」
頭を失ったので狩方衆が逃走準備します。
腕を切断され虐げられた者もいるので脱出路を教わったあとでケツに農具を刺すべきところ!
「お前はなんだ!」
俺はーーーーーカバネリだ!の言葉はなく
事切れた表情で生駒が横たわります!
いまは亡き兄様にマントをかぶして元気な無名は駆け抜けます!
「みんなで受け止める!!」
「うぉらあ!!」
親友を失ってヒロインに刺され心身ともにボロボロになったうえ
無名は生駒を投げ捨てます。(´;ω;`)
ちょっと乱暴な!
「おかえりなさい。」
来栖(くるす)と四方川 菖蒲さまが良いムード!!
「わたしを人間に戻すって約束したんだ!!」
愛の力ではなく白血漿を兄様が打ち込んでいたようです。
もしや覚醒状態を止めるために?もしくは無名と共に歩ませるために?
面白かったです!
さて、思った以上に個を描いて来ましたね!
てっきりカバネの治療薬を作って世界を救う物語かと思いきや
兄様絶対主義のヒロインが自分の意思をもって自立、
また第一話では大声で批判する理想論者だった生駒も
無名に裏切られ友を失い、しかし失意のどん底からの成長を見せてくれました。
和風の進撃の巨人かと思いましたがオリジナリティ溢れる作品になったと思います。
ところで天鳥美馬の人心掌握術がすごいですね。
金剛郭の乗っ取りならともかく、
報酬無しの単なる破壊で狩方衆が賛同するなんて驚きです。
それとも宝物庫から火事場ドロする算段だったのでしょうか。
あと大きなテーマであろう恐怖への克服。
美馬の親子では成し遂げられなかったことです。
カバネやカバネリに対するもの、疑心暗鬼となった人間同士、それら全てを乗り越えて
甲鉄城は団結して突き進んだわけです。
それによって迎えられたハッピーエンドが感動的でした。
スタッフの皆様ハイクオリティな作品をありがとうございました!
読者の皆様もお付き合いありがとうございました!
総集編でありますが劇場版もあるので楽しみですね。
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Comment
甲鉄城のカバネリ 第12話(終) 『甲鉄城』 生駒が助かる道はあるのか?
無名は戻ったけど生駒は…。一人で満足して死んでいきました、という展開になるんじゃないかと。基本的に私はハッピーエンドが好きです。たとえ世界が平和になっても主人公が死…